音楽の流れを止めない演奏をしよう

演奏
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こんにちは! NAOです。

今回のテーマは「音楽の流れを止めない」です。

いきなり大きなテーマを掲げましたが、どういうことかと言いますと。

みなさんはこんな経験ありますか?

  • たくさん練習してるのに、いざとなると演奏が止まってしまい、なかなか弾けるようにならない
  • 本番中に緊張のあまり頭が真っ白になって演奏を忘れてしまう

私がレッスンしている生徒さんの中にもいらっしゃいます。
間違えるたびに止まったり弾き直したり・・・大きなミスをしているわけではないのに、なぜか止まる。出している音は合っているのに何かが違うと感じてしまうのか、自分でブレーキをかけてしまう。

すごくもったいないなあと思います。
先に進まないので、なかなか曲も仕上がりません。止まらないで!とアドバイスしても、それでどうにかなるものでもないので、何が足りないのかと考えてみました。

同じ悩みを抱えている方の参考になれば嬉しいです。

止まらずに演奏するってどういうこと?

止まらずに演奏するというのは音楽の流れを止めずに最後まで弾くということです。
決してミスなく弾くことではありません。
正しく弾くことが良い演奏で、間違えてはいけないと思い込んでいる人がけっこういます。
もちろんミスはないほうが良いのですが、間違えることに意識がとらわれてしまうあまり、流れを止めてしまうことが一番良くないのです。

どうしてか。

それは音楽が時間の芸術だからです。
曲が始まったら終わるまで淀むことなく時間が流れていくものなのです。止まったり巻き戻ったりすることはありません。
自然に流れている時間を止めない。これが音楽を演奏する上で一番大切なのです。

良い演奏について、以前に公開した記事もあるので参考にしてくださいね!

どうして止まってしまうのか

とはいえ、どうしても止まってしまう。
間違えた!と思った瞬間に自分でブレーキを踏んでしまう。
なぜなのでしょうか。

理由は2つあります。

第一に、頭の中で音楽が流れていないからです。
間違えたことがわかるということは、鳴らすべき正しい音は理解しているのです。
ですが、音楽の全体像が淀みなく自然に流れていないので、違う音を出してしまったと認識した瞬間に途切れてしまうのですね。

第二に、止まり癖がついてしまっていること。
何かが違う!と思った瞬間に不安になってしまうのです。気持ちの弱さが出てしまうのですね。

止まらずに演奏するための心構え

何回も何時間も練習したからといって止まらずに弾けるようにはなりません。
先に繋げていくための心構え、訓練が必要です。
日頃から意識して取り組んでいくとよいでしょう。

ポイントは5つ。

  • 止まらずに弾く習慣をつける
  • 頭の中で音楽を鳴らし続ける
  • 演奏している自分の動きを予測する
  • 間違えたとしても弾き切る!という強い気持ちを持つ
  • 聞いている人を心地よくさせようという思いやりを持つ

では1つずつ見ていきましょう。

1.止まらずに弾く習慣をつける

新しい曲を練習しているときや、うまく弾けないところがあるときは途中で止まりながら練習しますが、ある程度通して弾けるようになってきたら、少しのミスはしたとしても気にせずに弾き通す習慣をつけましょう。
いつもいつも止まっていると、止まり癖がついてしまいます。
本番のステージでいざトラブルが起こったとき、慌ててしまい対処できなくなります。

2.頭の中で音楽を鳴らし続ける

どういうテンポで、どのくらいの音量で、どんな音色で弾くのかイメージしましょう。
演奏を始める前も演奏中もです。
常に頭の中の音楽が流れていれば、間違えたとしてもどこかで流れに戻ることができます。

3.演奏している自分の動きを予測する

手や指の準備、鍵盤上のどのポジションで弾いているのか、どこへ移動していくのか、常に次の動きを先取りしながら演奏しましょう。
次への予備動作ができるとトラブルを回避しやすくなります。

4.間違えたとしても弾き切る!という強い気持ちを持つ

良くないとわかっていても、ついついやってしまう…というのであれば、なおさら意思を強く持ちたいものです。なかなか難しいことではありますが自分を律することも必要かもしれません。

5.聞いている人を心地よくさせようという思いやりを持つ

本番のステージだけでなく練習やレッスンにおいても、演奏を聴いている人がいることを忘れずにいたいものです。
つっかえてばかり、やり直しばかりの演奏は聴いていてもここちよくないですね。
音源をリピート再生ばかりされていると想像してみてください。イライラしてしまいませんか? 演奏においても同じです。

おわりに

音楽は流れがとても大切です。
いつも自然な流れを意識して表現していきたいですね。