両手奏が難しいのはナゼ?

練習

ピアノを習い始めた。
憧れの曲が弾けるようになりたい。

いざ練習に取り組んではみたものの、思うようにいかなくて心が折れてしまいそう。
そんな経験ありませんか?

特に両手奏。

片手ずつならできるのに、両手にした途端、あれ!?みたいなこと、ありますよね。

頭ではわかっているのに、手が言う事を聞いてくれない。
何回やってもうまくいかない。
もどかしくて練習嫌いになってしまいそう!

そんなモヤモヤした思いを抱えている人、必見です!

両手でスムーズに弾くためにはコツがいるのです。
ちょっとしたコツをつかめば、その壁を乗り越えられます。

この記事を読み終えた頃には、きっと悩みが解決しているでしょう。

それでは、どうぞ!

両手演奏までのプロセス

両手演奏の練習過程は、

右手の練習→左手の練習→両手合わせる

だいたいこの流れでやっていきますね。

左右の音やリズム、フレージング、テンポなどに気を付けて、手の動きを確認しながら余裕を持って弾けるようになるまで繰り返し練習します。

さあ、片手ずつ出来た!
合わせよう!
せーのっ!

そんな感じでさらっと出来てしまうこともあります。
単純な動きや技術的に自分がクリアしている動きなら、何も考えずとも弾けてしまうでしょう。

ですが、そうではない場面になったとき、どうしたらいいのか頭がパニックになってしまうわけです。

できるようにするためのプラス@要素

「両手で弾く」とは「右手・左手でやっている別々の動きを同時に行う」ということです。

合わせるだけなんだから一緒に動かせばできるはず、と思いますよね。

ところが、そうはならないのです。

別々の動きを同時に行うためにプラス@の要素が必要になってきます。

その要素とは、

  • 右手と左手の合う場所がどこか、耳で聞いてわかる
  • 右手と左手を同時に弾くときに鍵盤のどの場所に指があるのか、目で見てわかる
  • 上の2つのことをしながら、左右それぞれの次の動きを考えている

この3点です。

五感を使って自分がやっていることを理解する必要があるのです。
右手(1)+左手(1)=両手(2)ではなく1+1=3または4にする感覚です。

だから両手奏は難しいのです。

スムーズにできるようにするには

プラス@の要素を意識しながらスムーズにできるようにするにはどうしたらいいか。
いくつかコツがあります。

①ゆっくり確かめる

ポイントは3つ。

  • 片手練習のときと指使いが変わっていないか
  • 和音の準備動作がスムーズにいっているか
  • 音やリズムが合っているか、聴けているか

②少しずつテンポを上げていく

慣れてきたら少しずつテンポをあげて、①のことができているか、自分がきちんと理解して繰り出せているか確かめます。
もし出来ていなかったら一歩前に戻ってやり直しです。

③片手練習に戻す

両手奏ができてきたら片手練習に戻してみましょう。
早く両手奏ができるからといって、確実に弾けているとは限らないのです。
単なる手指運動になってしまっていることもあります。
両手ならできるのに片手にしたらできなかった!という状態なら、プラス@の要素を理解しきれていないと思ってください。

まとめ

いかかでしたか?

なぜ両手演奏が難しいのか、合点がいったでしょうか。

タイミングを合わせること、先を予測しながら演奏することは簡単ではありません。
ある程度の時間と地道な努力、そしてちょっとしたコツが必要です。

憧れの曲を演奏している自分を目指して、がんばっていきましょう!