休符も演奏しよう~無音の存在を意識して~

演奏

こんにちは! NAOです。

今回のテーマは「休符」。
音を鳴らさない、いくつ休むのかを示している記号です。
楽譜にたくさん書かれていますね。

演奏するときは音符を意識して音を鳴らしますが、休符は意識していますか?
目に入っていたとしても、音を出すことに集中するあまり見落としてしまったり、長さを保てず曖昧になってしまったりしやすいものです。

この休符の存在をしっかりと意識することがとても大切で、演奏の良し悪しを大きく左右する鍵を握っています。

ちゃんと休みは数えているし休符も理解してるけど、どういうこと!?と思った皆さん。

一緒に考えてみましょう。

休符の役割~音のない音符

休符は文字通り「休み」です。 音を出さない、無音ということですね。

音を出さないのだから何もしない。休憩している。
楽器を習い始めた頃は、きちんと数えて休みましょうと教わることもあります。
間違いではないのですが、何もしていないように見えて、そこに隠れた大事な役割を担っています。

「休み=何もしない」のではなく「音を出さない」代わりに得られるもの。

それは、休むことによって得られる緊張感、メリハリ、呼吸のタイミング、余韻です。

音はないけれど、音符と同じくらい大切な音楽を構成する要素のひとつなのです。
音と音の間、無音の空間、いわば「音のない音符」です。

休符を表現する

休符をきちんと存在させるために、「休む」という感覚からアップデートして「無音を演奏する」という意識で捉えていきましょう。

初めはしっかり休むという感覚でも良いと思いますが、それをずっと続けていると不自然になってきます。
休符をいい加減にしてしまうと演奏が伸びたり詰まったりして、テンポやリズムが不安定になりやすいのです。

休符によって生まれた空間を感じながら演奏すると、ブレス(呼吸)が自然に出来るようになります。
アンサンブルで演奏しているとしたら、皆が同じタイミングで休みの場合、揃えると気持ちが良いですし、自分が休みのときに他の楽器が何をしているのか耳に入りやすくなります。
適度な緊張感が生まれて演奏も引き締まります。

もし休符がなかったら?と考えてみてください。
ずっと音が鳴り続ける状態になりますね。
隙間がなくなるのでメリハリがなくなり、当然呼吸を感じることも難しくなります。
そういう演奏は聴いていても疲れてしまいますね。

音はなくても、その存在をきちんと感じて意識することによって、演奏がもっと魅力的で生き生きとしてくると思います。

おわりに

いかがでしたか?

休符への意識が変わったところで、曲を聴いたり演奏したりしてみてください。
今までとは違った、自然で生き生きとした音楽を感じられるはずです。

休符の存在も忘れないで演奏しましょうね(^^♪

では、また!