楽器演奏には練習が欠かせません。
どんな人も練習をしないと上達は期待できませんね。
たくさんやったらもっとうまくなると考えてしまいがちですが、闇雲にやればいいというものでもないのです。
長時間やっても何度繰り返しても、中身のない練習を続けている限り、得られる効果は薄いです。
せっかく練習しているのだから、最大限の効果が欲しいですよね。
そのためには何が必要なのか。
ポイントは2つ。
- 目的を持つ
- 量と質のバランス
この2点を意識して、効果的な練習方法を一緒に考えていきましょう。
それでは、どうぞ!
練習とは
練習とは、演奏技術の修正や改善のためにおこなうものです。
できるようにするための手段であって、積み重ねていくことで技術が向上していきます。
- できることを確認する。刷り込む。技術をキープする。
- 新しいことへのチャレンジ、課題を見つける
- 続けていく。積み重ね。
上のようなことを地道に繰り返していくのが練習です。
成長過程の自分と向き合う時間でもあります。
ある意味、孤独です(笑)
効果的な練習のポイント
限られた時間で最大限の効果を得るための重要なポイントを押さえていきましょう。
目的を持つ
- 何のための練習なのか
- どのように練習するのか
- どのくらい集中して取り組むか
- どこまでできるようになったか
今やっている練習を、上の4点から分析してみてください。
それぞれ明確に答えられますか?
はっきり答えられない部分があったら、それを修正していきましょう。
目的が明確になり、続けられるペースを作って習慣化することで初めてメリットが得られます。
モチベーションが高まり、効率よくできるようになり、達成感を味わえてより楽しめるようになります。
具体的な練習方法は「うまく演奏するための練習ヒント」で紹介していますので参考にしてくださいね。
量と質のバランス
私が学生だった頃、プロの演奏家が「1日8時間やっていました」というような話をしているのをよく聞きました。
毎日そのくらい練習しないとうまくならないんだな、自分はそこまで出来ないなと思ってしまい、気分が落ち込んだものです。
いいんです。真似する必要はありません。
効果的な練習方法を実践できている人が、必要と思う練習をした結果、それだけの時間がかかったということなのですから。
目的がわからないうちに真似をしても意味がないのです。
大切なのは、時間の長さではなく、その人に合ったやり方です。
正しい反復で、集中力が続く時間で、目標を決めて取り組みましょう。
1週間に1回30分より、毎日10分が理想です。
年齢の小さい子供さんや初心者は、特に量が大切です。
集中できる時間も短いので、毎日少しずつやったほうが効果的です。
筋トレや漢字ドリルと同じです。
自分ができる範囲でコツコツ続けましょう。
始めのうちは量、慣れてきたら質です。
楽器がなくても練習できる
毎日弾くのは難しい、時間が取れない人にオススメの練習方法を紹介します。
楽器がなくてもできるイメージトレーニングです。
完成イメージを持つ
先生の模範演奏や参考音源動画などを見て完成形をイメージします。目標が見えてきます。
頭の中で曲を演奏しながら指の動きをイメージする
エアプレイのようなことをします。自分の演奏を客観的に見られるようになります。
楽譜を読み込む
歌いながら呼吸を感じて音楽をイメージします。
リズムトレーニング
音楽の基礎であるリズムを鍛えます。安定した演奏に繋がります。
弾くことだけが練習ではありません。
目標とするイメージを作ることも、演奏する上で欠かせない大事なことなのです。
まとめ
いかがでしたか?
楽器演奏と切っても切り離せない練習の問題。
正解がないからこそ、悩みは尽きません。
実践しながら、自分に合った練習スタイルを見つけられるよう、がんばっていきましょう!