みなさん、こんにちは!
素敵な音楽ライフ楽しんでいますか?
突然ですが質問です!
みなさんにとって「良い演奏」とは、どんな演奏でしょうか。
一音もミスしない完璧な演奏。
指が早く動く。
難しいテクニックを駆使して弾きこなす。
確かにすごいです。
それはそれで素晴らしい。
でも、そういう演奏を聴いて感動するでしょうか。
間違えないこと、技術があることが良い演奏なのだと思い込んでいる人が多いように感じます。
逆に言うと、間違えたり技術の乏しい演奏はダメになってしまう。
決してそんなことはないはずです。
ミスなく正しく演奏することは大切だけれど、それだけがイコール良い演奏とは言い切れないと思うのです。
何かが欠けているような感覚。
何をもって良い演奏とするか、様々な意見が分かれるところではありますが、ここでは私が考える良い演奏についてお話ししてみたいと思います。
みなさんが考えるきっかけになれば嬉しいです。
良い演奏とは?
そもそも良い演奏に定義はありません。
究極を言えば、自分が良いと思ったら良い演奏になってしまうのでしょう。
それでは話が進まないので(笑)
私なりの定義をしてみます。
私が考える「良い演奏」とは。
きいていてワクワクする、何か心に残る、ここちよい演奏です。
高い技術でミスなく正しく演奏することは間違っていないけれど、本当に大切なところは別にあると思っています。
もちろん、最高の表現をするためにはスキルや技術が必要です。
でも、技術だけを全面に出した独りよがりの演奏、自己陶酔や自画自賛の演奏は、結局自分止まりで何も伝わらないのではないか。
聴衆置いてきぼりといいますか。
聴いていて感心はするけれど感動はしない。
すごいんだぞー!ていう押し付けが前に出てしまうから、見栄や顕示欲を感じてしまうのです。
聴いている人に伝えようとする気持ち、対話する気持ちがあるか。
演奏者と聴衆が共感しているか。
何よりお互いが楽しんでいるか。
技術より前に伝えたい想いや相手に寄り添う気持ちがあるかどうかが必要だと思うのです。
その思いが伝わったとき、初めて心が動いてワクワクしたり感動するのだろうと思います。
技術より気持ちで伝える
ある演奏を聴いて心が動いたとき、その演奏から感じられるものがあります。
- 表現したいイメージ
- 音楽の自然な流れ、推進力
- ここちよいテンポ、ゆらぎ
- 色彩感、抑揚、呼吸
音楽をどう表現したいか自分なりのイメージがあって、演奏する人の中で自然に流れている。
曲に合った展開スピードで、豊かな感情の起伏がある。
作為的ではなく自発的で人間的。
こういうのって、目には見えない心で感じる部分にあるものです。
技術はこれらを表現するために必要なのであって、一番大切なのは自分の心から溢れる想いです。
心の底から感じている想いは、まっすぐ音に伝わります。
不思議ですよね。
音楽は生き物なのです。
ここちよい演奏をするために
- 自分なりの表現したいイメージをもつ
- いつも聴いている人に伝えようという気持ちをもつ
- 自分が楽しむ
- 表現に見合った技術を習得する
ここちよい演奏を目指して、普段の練習から意識してみるとよいでしょう。
自分の中にある表現したい気持ちが目覚めてくるのを感じるはずです。
それを伝えるための練習をして、人の心を動かせる演奏ができたら楽しいですね。
今回は私の考えをお伝えする形になりましたが、自分の演奏はどう見えているか、今一度初心に返って、感動を与えられるような素敵な演奏ができるようになりたいですね。
ではまた!